サーメル。

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私たちにとって誰よりも特別な存在で、
他にたとえることのできない宝物のサーメルが、
私たちの手から離れて神様のところへいってしまいました。



生まれたばっかりでお母さんを失い
我が家に連れてこられたサーメル。

ガゼルなど育てたことのないわたしたちは
すべてが手探りでした。
獣医さんに「ガゼルは薄いガラスのようなもの」と言われましたが、
繊細なガゼルが生まれてすぐ人間に育てられ
サーメルが大人にまで成長したことは
本当に幸運だったと思います。

相方さまがサーメルがひとりじゃかわいそうだからと
奥さんダマーニを迎え、そこから大家族になって
いまにいたりますが、
もし、サーメルが我が家に来なかったら
ガゼルと一緒に寝起きしたり、砂漠を散歩したり、
成長に合わせて悩んでみたり、お産に立ち会ったり、
そんな生活するなんてことなかったのではないかと思います。


私は今、実はまったく実感がありません。
動かなくなったサーメルを見て、
サーメルを埋め、
朝サーメルが姿を見せない時間も経過しているのに、
サーメルがいなくなったということが
どうしても理解できません。

過去家族を見送ったときは、抑えきれない気持ちで
いっぱい泣きました。
でも、なぜかサーメルを失っても、自分で驚くほど
涙が出てきません。

こうやってPCに向かってブログの記事を書いていると
今朝あったことがなんだか夢だったみたいな、
サーメルがほんとうにいなくなったんだろうかと
妙な気持ちになって、
こうやって書いていることがなんだか滑稽に思えて来ます。


でも、ふと窓を見るたび、
「中に入れて」と中をのぞくサーメルを見ることはもう
絶対にないんだと、整理しようのないどうしょもない
気持ちになります。
ちょっと用事があってPCから離れて家の中を動くと
もうサーメルと過ごす時間は絶対に来ないんだと
そういう思いに押しつぶされそうになります。
なので動くのがちょっと億劫です。
今こうしてPC に向かっている時間が現実逃避に
なっているようで、
座っていればいるほど今度は動くのがどんどん怖くなってきます。



サーメルが我が家に来た時、私は日本に長期滞在中で
その間相方さまがサーメルにミルクをあげ、
おしっこやうんちの世話をし、サーメルを育てました。
そのため、サーメルは相方さまをお母さんだと思っていました。


生後1ヶ月頃吐血下血をして生死をさまよったことがあります。
その時は手当たり次第夢中で探した病院に運良く助けていただき、
一か八かでやった手術が成功しました。
ひとり何度もドバイまで往復した相方さま。
まだ日本にいてサーメルに出会ったことがなかった私は
大変だったね。と思うくらいで、今思えば
相方さまはひとりどれだけ不安だったかと思います。

まだ私が日本に滞在している間、
お隣の国オマーンで会議が数日あったことがありました。
サーメルをひとりにできないと、
同僚が宿をとって宿泊しながらの参加だったところ、
相方さまは片道4時間以上の道を毎日夜中運転して
家から通って会議に参加しました。


昨晩から今朝にかけてサーメルが一番しんどい時間、
私は離れて相方さまだけが様子を見に行くようにしていました。
早朝気配で目が覚めると
サーメルがだめだったと立ち尽くしている相方さまがいました。
どんなときも「神様が決めた運命だから」と静かに受け止める彼が
声を出して泣きました。
サーメルは誰よりも相方さまを愛していたし、
相方さまもサーメルのことは誰よりも何よりも特別な存在でした。

相方さまにとってサーメルを失うことは
おそらく人生の中で一番辛いことなんだと思います。
きっと両親始め他の家族を失うよりもずっと。





サーメルは沢山のことを運んで来てくれました。
ここにはとても書ききれないガゼルとの生活そのものも
もちろんそうですが、
ガゼルと一緒に生活しているということで
沢山の人が我が家に興味をもってくれ、
そこから多くの繋がりもできました。
いまある我が家の型は、サーメルがいなかったら
存在しなかったと思います。
サーメルには「ありがとう」では伝えきれない
気持ちでいっぱいです。

ブログをはじめたきっかけもサーメルとの生活が
あったからこそでした。
ホームページにはとても載せきれない
サーメルとの写真を載せられるなと思い、
始めたブログですが、
このブログのおかげで沢山の出会いもありました。


そんなわけで、今、ブログを続けていく気持ちにどうしてもなれません。
私たちの大事な思い出がいっぱいつまっているブログなので
削除する気持ちにもなれないのでこのままにしておこうと
思うのですが、この後、しばらくすればまた続けていく気持ちになるのか
自分でもよくわかりません。

まだ載せていないサーメルの写真、いっぱいあって
なんだか一方的で押し付けがましいんですが、
どれだけ愛しい仔だったか、みていただきたい思いもあります。
なので、またいつか再開する気持ちになれるといいなと
そんな風に思っています。


またそんなこと言っちゃって、1週間後にはケロッと
普通に更新してたりすることもあるかもしれませんが、
とりあえず、
長い間おつきあいありがとうございました。

コメントくださった方、こっそり覗いて下さっていた方、
みなさんのおかげで、あきっぽい私も、
とてもマイペースながらもブログを続けてこれ、そのおかげで
私たちにとって大事な家族の記録を書き残していくことが
できました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。

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ダラダラ載せて恐縮ですが。
この時はこれがわたしたちにとって日常で、
今は、こんな時間を過ごしていたことが
不思議に思えます。


















サーメルがまだまったく元気だった少し前、
こんな絵を描きました。
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我が家の家族を彫刻してくれたはしもとみおさんの
今度は大阪での展示会が5月16日よりあります。
それにちょっと使うため描いてみたんですが
描きながら、すごい大家族になったな〜としみじみ。
ガゼルファミリーもこんなに大きくなってたんだね〜
ダマーニ以外、みんなサーメルの血もっているんだもんなと
そんなこと考えてました。

最後に生まれたアリーンは、実は途中名前が変わっています。
生まれてすぐはアスィーアと付けました。
意味は「良血」。
サーメルとダマーニの血を引く仔に
ぴったりだと選んだんですが、その後アリーンという
名前をみつけ、かわいらしかったのでそちらに
変えたという経緯があります。
サーメルの血を引き継いだアリーン、毎日元気で
すごい勢いですくすくと成長しています。




サーメル始め、我が家の動物家族がおじゃまする
みおさんの大阪での展示会は
今月5月16日から27日までです。
午後12時から6時まで、月曜火曜日はお休みだそうです。
最終日の27日は夕方5時までになります。

今回も、毎回展示会で好評のワークショップが
あるそうです。
詳しい予定は、みおさんのブログに載っていますので
ご覧下さい。

以前の展示会でご好評いただいたので
調子に乗って私の写真も展示用と販売用、置かせていただくことに
なりました。興味のある方は覗いてみて下さい。
今回の展示会は、去年3週間程我が家に遊びにきてくれた
リッピさんの我が家での滞在中の写真も展示されます。
また違った視線からの我が家の生活も楽しんでいただければと
思います。


展示会のある場所はSewing Gallery(ソーイングギャラリー)。
戦後洋裁学校として活躍した校舎が、
風情残した形でギャラリーとして使われているそうで、
とても素敵な場所にあるんだそうです。

お天気が許せば、外でサーメルたちが初夏の風に
当たっていることもあるかもしれないとか。


どうぞお時間のある方は足を運んで、みおさんの目に映った
私たちのサーメルたちをぜひ触ってみて下さいませ。


大阪以降も、海を渡って我が家に来る予定の来年2月までの間、
サーメルたちをひきつれた展示会が
いくつか予定されています。
ときどきみおさんのウェブサイトブログチェックしてみて下さい。
また近くなったら、我が家のブログでもご案内できればと
思っています。


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by hanamomoact | 2012-05-07 16:48 | サーメル一家


UAEでの生活。家族はガゼル・犬・鳩・馬・猫・ラクダ・牛・山羊・・・+オットの相方さま。


by はなもも

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サーメル(一家)のひとりごと。


(ももの別館)
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毎回、うわ~と感激しながら読んでいます。
トルコ子育て生活


がっつり読み応えあります。
ドバイ日和
イスラマ日和
カフェ★イスラマバード


日本画家のお友達。
彼女の包み込まれるような絵がとても好きです。
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黒い森の白いくまさん


やさしさと夢が
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世界のあっちこっちで・暮らし中の小さな幸せ♪


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おがわじゅりの馬房



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ニュージーランド馬物語



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とにかくその目で確かめてみてください。お友達の動物彫刻家「はしもとみお」さんのサイト。ブログもあります。
はしもとみおホームページ



沢山の愛しい動物達とNYの山の中、絵本の中で生活しているみたいなNahokoさん。
まきばの詩ーFarm Nature Love-



たいへん美人さんの白ねこレイアさんと表情がなんともかわいい黒ねこルークくん。ふたりの性格がよーくわかる写真がとても好き。陰陽マークの完成が待ち通しい。
しろねこくろねこ



色も模様もとても魅力的なトルコの装飾タイル。それをトルコのイスタンブルで制作している日本の方がいたとは。素敵な作品の数々、タイルの知識、トルコの魅力、イロイロ満載です。
-イスタンブル発-トルコタイル通信



どの写真も「こんな風に撮れたらなぁ」って憧れです。
さぬき写真工房


手にとると、ただかわいいだけじゃない、丁寧に思いがいっぱいつめられていることがわかります。
needle work glimmer




≪動物園チーム(勝手に命名)≫

動物への深い深い愛が
ぎっしりつまってます。
動物園でお散歩


どの写真も動物の魅力
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牛はちょっとトラウマがあるけれど、馬はじめ、鳥、犬、動物・動物園が大好きなぱるさん。
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