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あけました。

イスラム教はヒジュラ暦(太陰暦)。
日没が一日のスタートとなるんですが、
1ヶ月のラマダン月が日没とともに終わり、
新しい月が明け、お祝いのイードを迎えました。

ちょっと用事があったので、ご近所の小さな町に
おでかけ。

以前書きましたが、ラマダン中は、我が家に限らず
町のあちこちにイフタール(断食明けの食事)が準備されて
無料で配られているんですが、
この小さな町でもあちこちで、今年最後のイフタールに
たくさんの人が列をなしていました。
あけました。_e0066474_1244243.jpg



ランチボックスならぬ、イフタールボックス(?)を
持ってご帰宅。
あけました。_e0066474_1245355.jpg



小さな町ではありますが、迎えるイードの準備に、
どこそこ大賑わい。
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あけました。_e0066474_125551.jpg



イードってラマダン明けのお祝いでして、
服を新調して小ギレイにして親戚に挨拶回りとか
こどもたちにおこづかいをあげるとか、ちょっと
日本のお正月を彷彿とさせます。

2003年にその頃まだ存在していたホームページに書いた
イードのお話が残っていたので、載せてみました。
興味の有る方は、下の「イードって」をクリックしてくださいませ。


で、なんの用事ででかけたかといいますと、
明日は親戚周りをするので、お小遣い配ったりするのに必要なこれ。

ドーン、札束。
あけました。_e0066474_1542362.jpg


っていっても、まー「細かいのをいっぱい」なんですけれど、
こんな札束もつことそーそーないので、
家に戻って見せてみました。


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「あら〜♪」
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「いっただっきまーす」
あけました。_e0066474_126556.jpg



やっぱそうなるよね。
猫に小判、ラクダに札束。
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やっぱりこっちのほうがいいよねー。
あけました。_e0066474_1261952.jpg



ラ「人間って不思議よね。あんな食べることもできないもんに
人生かけるんだから」
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話変わりまして、
こちらは昨日遠路はるばるドバイから届いた手作りお菓子。
あけました。_e0066474_1241637.jpg

あけました。_e0066474_1242858.jpg


相方さまの部下にUAEの女性がいるんですが、
彼女が我が家で穫れたレモンで、イードの為にとケーキを作ってくれ、
ドライバーさんが1時間かけて届けてくれました。

彼女、日本語は読めないんですが、ブログはほぼ毎日チェックして
くれているんだそうで、その理由はクブズの大ファンなんだとか。
携帯の待ち受けも、PCのスクリーンセーバーも
み〜んなクブズなんだそうで、一度は
「クブズを売って欲しい」と言われたことも。
でも、かなりめんどくさい性格のクブズさんなので、
おそらく写真で見ているくらいの方がちょうどいいんじゃないかと
思います。

ってことで、クブズさんから、えらそーに
イードのご挨拶を。
あけました。_e0066474_240378.jpg


せっかくのお祝いごとなので、おいしいケーキのお礼も兼ねまして
数少ないなかなかの決まり顔のクブズさんも載せときます。
あけました。_e0066474_1234514.jpg




(おまけ)
以前、イードに着るようにと相方さまの妹たちが
私にピンクの羽衣衣装(?)を準備してくれたとご紹介したことが
ありましたが、今年は黄色で作ってくれました。
(色ぜんぜんわからない写真だけど)
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<2003年、HPに載せたイードのお話>

あけました。_e0066474_1263384.jpg



つまり、
神戸ルミナリエ(行ったことないけど)やNYセントラルパークもびっくりの
クリスマスイルミネーションを思わせる電飾(センスの良し悪しは別として。)、
大売出しのお店と、買出しの人でにぎわう年末のような街なか、
新しい気持ちで襟をただして迎えるお正月のような気持ち、
量はしょぼいけど個人でやっちゃうところがすごい日本のお祭りを彷彿とさせる打ち上げ花火、
私がこれまでに経験したワクワクするイベントを「ぎゅ」っと詰め込んだ、そんな感じ。
わかって。



イードの日、それぞれの家ではご馳走が作られ、イード用の甘~いお菓子が準備され、
また新調した服や靴を身につけ親戚等へのご挨拶周りをします。
子供たちはお年玉のようにお小遣いをもらいます。
親戚や知り合いにかぎったものではなく、
ハロウィンのようにどこからか子供が来て「イードおめでと~」と
家をノックし訪ねてくることがあり、
ハロウィンでいうところの「飴やチョコ」のかわりにおこづかいを渡します。


ラマダン終了のイードは3日間。仕事も学校もお休み。
なんとも日本のお正月を思わせる慣習です。
このイードの前日は、準備に追われてこれまた日本の年末のようなさわぎ。
ただひとつちょっとおもしろい(?)イスラム社会でのならわしがあります。


本来、全ての人が平等にと願うイスラム社会。
殊にラマダン期間中は「分かち合う」ことが大事にされ、一定の財産を持っている人
(別に「お金もち」に限らず普通に生活しているだいたいの人があてはまる)は、
その持ち合わせている財産に合わせて一部を
自分より生活に困っている人に渡すことが求められています。
それによって全ての人がイードをお祝いできるように。
「義務」ではあるのですが決してだれかがチェックしているわけではないので、良心に基いて。
その計算方法はものすごく具体的。


そこからはじき出した金額分、衣類や食べ物やお金で生活に困っている人に分けるわけです。
それは信頼できる寄付をうけつけている機関でもいいのですが、
自分でそういう人をみつけて直接渡してもオッケー。
私たちは後者をとったのですが、これでこの人がイードにおいしいものを食べられるかなぁ~
と思うとなんだかちょっと嬉しくて気持ちよくイードを迎えることができました。
目に見える財産と引き換えに、いー気持ちを分け与えてもらうという徳を得るので
これでイーブン。どちらかが偉くどちらかが遜るなんて考えは無し。
「宿題提出」みたいなある意味義務なので、偽善的な意味合いももたず
とてもストレートで私は好きです。


ラマダンもイードも私は初めての経験。
「ね~今もっている貴金属で「金」でできている物ってどれくらいある?」と突然聞かれ、
「え?婚約指輪でしょ、ピアスでしょ。。」と考えるまでもなくすぐ浮かぶ知れた数の
金でできたアクセサリーを申告すると、
「えっと、その指輪はいくらだったっけ。」と換算し始めた相方さま。
その真剣なまなざしに
(あ~ついに質にださないといけないくらい生活にこまってしまったのね)と
思いながら、日本での出稼ぎをいつから始めようか本気で考えた私です。

実は財産計算に必要だったそうで、とりあえずは人に分けるくらいなんとか
余裕はあったのねと、おいしいイードのお料理を食べながら感謝、感謝。
これからも一層身を粉にして稼いでください。愛しているよ相方さま。
by hanamomoact | 2012-08-19 03:02 | UAE生活


UAEでの生活。家族はガゼル・犬・鳩・馬・猫・ラクダ・牛・山羊・・・+オットの相方さま。


by はなもも

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とにかくその目で確かめてみてください。お友達の動物彫刻家「はしもとみお」さんのサイト。ブログもあります。
はしもとみおホームページ



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まきばの詩ーFarm Nature Love-



たいへん美人さんの白ねこレイアさんと表情がなんともかわいい黒ねこルークくん。ふたりの性格がよーくわかる写真がとても好き。陰陽マークの完成が待ち通しい。
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色も模様もとても魅力的なトルコの装飾タイル。それをトルコのイスタンブルで制作している日本の方がいたとは。素敵な作品の数々、タイルの知識、トルコの魅力、イロイロ満載です。
-イスタンブル発-トルコタイル通信



どの写真も「こんな風に撮れたらなぁ」って憧れです。
さぬき写真工房


手にとると、ただかわいいだけじゃない、丁寧に思いがいっぱいつめられていることがわかります。
needle work glimmer




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動物への深い深い愛が
ぎっしりつまってます。
動物園でお散歩


どの写真も動物の魅力
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