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生き方。

もう1歳もとうに超え、早ければお母さんになってもいいお年頃の
末っ子アリーンに、おっぱいをあげているダマーニ。
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今日はちと長いです。

たぶん末っ子は自分の手元においておきたくて、
おっぱいという武器を使用するダマーニさん。
おなじく仔のいる長女ハディーヤはそういうことしません。
最初、次の仔が生まれるまで、末っ子はそばにおいておくダマーニを見て、
ガゼルってそういうもんなのかと思ったんですが、
ハディーヤがそうじゃないのを見て、なるほど、これをやるのは、
ダマーニの性格上なんだな~と。
でも、8匹を育てたダマーニを見て来た私は、
うん、ダマーニならそうするかもなと至極納得。
にしても、動物もホルモンの動きによって機械的に
子育てしているんじゃないんだなと知って、ちょっとした感動でした。

ちなみに、次女マラークは長女を亡くし、次女は施設へ移動したので
子供は身近にいませんが、もしいたとしても、マラークの性格上、
ハディーヤ同様、自立してもいいお年頃になった仔におっぱいをあげることは
ないなと思うのが、相方さまと私、共通の予想です。

でもふたりの娘が通常より早く自分の手元から離れていった経験を持つので、
もしかしたら次の仔が生まれたら、ずっと離さない育児をしたり
するのかな〜と思ってみたり。

サーメルがいなくなり、今は7匹みんな♀。
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女の園。
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全員お年頃で、時々やってくる「子供作りたい!」モード全開の
みんなを見ていると、この環境がなんだか申し訳なくて、
今相方さまとどうするかと考え中です。

犬だって、猫だって、馬だって、ラクダだって、鳩だって
同じように「子供作りたい!」というサイクルがやってくるのを
人間様の都合上、色んな形で阻んでいるわけですが、
でもガゼルの場合、なんていうか、説明が難しいんですが、
人間が介入することがえらく不自然な動物という思いどこかにあって
(ってこんな生活していて矛盾しますケド)
こうして私たちの都合で子づくりや子育てできずにいるみんなを
見ていると、なんだか申し訳ない気持ちになってくるわけです。

もともと、ガゼルのいる生活がしたくてこうなったわけではなくて、
サーメルが我が家に来るという出会いがあったから、こういう生活に
なっ(ちゃっ)たわけで、
サーメルがいなくなって、どこからか♂を連れて来て、ガゼルを
増やしていくという考えは私たちにはなかったんですが、
そんなわけで、お年頃を迎えたみんなが、子づくりシーズンの度
柵越しに外の砂漠を見ながら行ったり来たり歩いている姿を見たりすると
けっこう気持ち揺れるものがありまして。

しかも、先日写真の整理をしていたら、末っ子アリーンのちっちゃい頃の
写真が出て来て、
あ〜、こんなんまた見たいよ〜と、ガゼルの赤ちゃんのいる生活、
みんながいいお姉ちゃん、お母さんをしている姿が恋しくなったりして。
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がしかし、一度♂を連れてくるとなると、それはそれ相当の覚悟が
必要になってくるわけです。

以前何度か書いていますが、一夫多妻のガゼルの家族構成、
♂が何頭も同じ群れにいるわけにはいきません。
♂が大人になってくると、両親は突き放そうとします。
その中では怪我をしたりもするわけです。

そんなわけで、♂が生まれれば、我が家においておく事は難しくなります。
過去3頭の男の仔を砂漠に放した事がありますが、
ここわずか数年の内、我が家だけしかなく、だれ〜も入ってくるような
ことがなかったこの辺りも、季節のいい時にはサンドバギーが
ガンガン入ってくるようになり、家もちらほら建つように
なってきました。

そんなこんなで、サーメルと砂漠を散歩できたような以前とは環境が違い、
ドアを開け、帰ってきたかったらいつでも帰っておいでという
お兄ちゃんたちにやってあげたような、彼らにとって、自由に選択できる
環境を整えてあげることは難しく、
ならば、もっとガゼル達の場所を広げれば、ここにある動物園のように
♂が生まれても、その中でテリトリーができてうまくやっていくんじゃないかと
そういう話も出ましたが、
広げられると言ったって限界あるし、♂♀バランスよく生まれていけば
どんどん増えていくことは十分考えられるわけで、
果たしてそうなったとき、みんなにちゃんと幸せな環境を与えられるのか
とそういう心配もあって、
相方さまも私もぐるぐる廻ってなかなか結論には辿り着けずにいます。

という今の思いをちょっとどこかに書き留めておきたくて、
ちょうどダマーニがアリーンにおっぱいをあげているところに
でくわしたので、ダラダラと覚え書きとして書いちゃいました。
ここまで書いておいて、「で?」みたいな話になっちゃって
スンマセンです。


長くなったついでにダラダラ色んな事書いちゃいますが、
もし今後♂を我が家に迎えることになったとしても、
ダマーニには今後、赤ちゃん産ませる事はないというのが私たちの考え。
ダマーニは、年齢からすると、おそらくですが、
人間で言うところの40歳後半くらいかなと思うんですが、
胎盤がスムーズに出なくて出血が多くて大変な思いをしたり、
年齢的なものか、末っ子アリーンを産んだ後は目に見えて
毛艶が悪くなって復活までに時間かかったりして、今後、妊娠、出産は
けっこうリスクを伴うように思え、ダマーニがその気でも
そのリスクをかける自信は私たちにはなく、私たちの勝手で
とても申し訳ないけれど、ダマーニが長く元気でいてくれる事を優先に
することにしました。
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ガゼルって、妊娠適齢期ってあるのかな〜。
動物は、人間社会みたいに色々考える必要なく、きっと
体が自然に教えてくれて、その自然に逆らう事なく
生物としての役目を全う出来るようになっているんだろうなと
思うので、本当はダマーニにまかせればいいんだろうかとも思ったり
するんですが、もしなにかあったらと思うとその勇気がありません。
本当は、他の誰よりも、あの全身全霊でするダマーニの妊娠・出産・子育ての
愛しい姿をもう一度見たいんですけれど。
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まだまだ凛として艶やかで美しいダマーニさん。
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さんちゃん「いつまでも、お美しいですね〜」
ダマーニ「あらそう?ありがと。」
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そういえば少し前、人間界日本では、「女性手帳」なるものが
話題になりました。
結局「国が女性の生き方に口をはさむなんて!」という反感を
バリバリに買い、女性手帳の配布は流れましたが、
「女性手帳」というなんつーか、そんなネーミングしたら
叩かれるでしょと想像易しなものをつけちゃったのが残念ですが
本来の主旨であった「女性の生物としての体の変化を
ちゃんと知っておく機会を作る」というそれもうやむやに
流れてしまったとしたら、それはちょっと残念です。

女性の生き方は「適齢期なんてもんでしばられるべきではない」という
言い分、私も賛成です。
でも、なんだかんだ言っても、人間も動物。
生まれて年を取って死んでいく過程は人間だけ何か特別な
わけじゃないわけです。
でも、繊細に体は変化していて、生物として子供を妊娠したり生んだりするのは
最適な時があるということをちゃんと知った上で選択できるのは
動物だけど人間だからこそ。


女性だけじゃなくて、もちろん男性も知っておくべきことでは
ありますが、ま、男性にしたら所詮ヒトゴト。
適齢期なんて言葉で縛られたくない!などと目くじらたてず、
単純な作りのオトコになんて(おっと、失礼)とても計り知れない、
神秘的な自分の体知って、生物としての適齢期というのもちゃんと受け入れて、
その上で自分の人生選択する賢い女性になるのが
いいのではないかと思うのです。

私は、相方さまと私のDNAを持った子供をもつことは叶わず、
この世に命を送り出す母にはなれませんが、
人間の持つややこしいいろんなことを削いだ
シンプルな動物の母達の姿を見ていると、
今は生むのも子育ても難しい世の中とか、
生むだけで親になりきれない人がいっぱいとか、そういうことはともかく、
この世に生を産み出す母親って、この世でなによりもの偉業だと
それはゆるぎないものだとそう思います。
この世に命を産み出す、そんなすごいことができるのに、
その機会を「無知だったから」で逃すことがあるとしたら、
それはもったいない。

ってなんでそんなことをつらつら書く気になったかといいいますと、
日本で一緒に働いた事のある産婦人科のお医者さんが
少し前にこんな本を出しました。
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中読んでたら、そうかー、私はたまたまそういうことを
専門に勉強する機会があったけど、
一般的には学校での保健授業が主で、なかなかちゃんと知る
機会ってなくて、勘違いとか、知らないが故に辛い思いを
することってあるんだよなぁとそんなことを思ったわけです。

タイトルは31歳からの子宮の教科書で、
30歳になったならこれくらいは知っておかないと、という
女性の体に関係するお話が載っていますが、
30歳になったら勉強しましょうというよりは、
30代になるまでに知っておいた方がよりヨシという内容なので
20代の女性も、おこさん(オトコの子もオンナの子も)を持つ
お父さんやお母さんも、そして男性ももちろん
読んでおくといいのではないかと。
ささっと読めてしまうお手軽な読み物です。

マラーク「あら、これなぁに?」
31歳からの子宮の教科書です。
女性の体の大事な事書いてあります。
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マ「そんなこといちいち本で勉強するの?」
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きみたちからしたら滑稽かもしれんが、
人間はなにかと不器用になってきてまして。
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自分の体の事、誰かに教えてもらわないといけないのねぇ。。
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フっ。
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い、今、バカにした?したよねっ?!


ダマーニさんも、気になって見に来た。
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ふ〜ん、人間はこういうの読んで体のこと知るわけね。
ま、それはそれでいいんじゃないの。
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人間は、動物の頂点みたいな顔してるけど、
誰かに教えてもらわないと迷ったり困ったり自信無くしたり。
どんな時も自分の生き方に迷いないキミタチには
とても叶わんの〜。
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by hanamomoact | 2013-07-09 00:32 | サーメル一家


UAEでの生活。家族はガゼル・犬・鳩・馬・猫・ラクダ・牛・山羊・・・+オットの相方さま。


by はなもも

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とにかくその目で確かめてみてください。お友達の動物彫刻家「はしもとみお」さんのサイト。ブログもあります。
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沢山の愛しい動物達とNYの山の中、絵本の中で生活しているみたいなNahokoさん。
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たいへん美人さんの白ねこレイアさんと表情がなんともかわいい黒ねこルークくん。ふたりの性格がよーくわかる写真がとても好き。陰陽マークの完成が待ち通しい。
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色も模様もとても魅力的なトルコの装飾タイル。それをトルコのイスタンブルで制作している日本の方がいたとは。素敵な作品の数々、タイルの知識、トルコの魅力、イロイロ満載です。
-イスタンブル発-トルコタイル通信



どの写真も「こんな風に撮れたらなぁ」って憧れです。
さぬき写真工房


手にとると、ただかわいいだけじゃない、丁寧に思いがいっぱいつめられていることがわかります。
needle work glimmer




≪動物園チーム(勝手に命名)≫

動物への深い深い愛が
ぎっしりつまってます。
動物園でお散歩


どの写真も動物の魅力
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