アティーヤ

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今日、夜中2時頃、ハディーヤの第2子、
まだ3歳とちょっとの長女のアティーヤが
わたしたちの手から離れ、神様のところへいってしまいました。

お母さん、ハディーヤによく似たアティーヤ、
子供の頃、お母さんと同じように、同じ側の角を怪我し、
心配させたこともありました。
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いつも何かある日は、月明かりに助けてもらっています。
昨晩も満月1日前、日が暮れてくると同時に、「暗くなって来たから」と
電気をつけてくれたみたいに明るい月が照らしてくれました。
みんなから離れて狭いところにいたけれど
いよいよ苦しくなり、ふらふらの足取りで立ち上がっては定まらない足取りで
体をあちこちにぶつけるアティーヤを抱きかかえて狭いところをくぐり抜けて
広い場所に連れて行ったときも、
その後も、あまりの苦しさに、 最期は、いったいこの弱った体のどこにこんな力が
残っているんだろうと、驚くほど、激しく動きまわるアティーヤを支えていたときも
月明かりがなかったら、とても大変だったと思います。


いままでいくつもの命を見送ってきましたが、
あれだけゆっくりと死を迎えたダマーニでさえ、
最期は苦しそうで、時に苦しい呼吸の間を縫って休憩するように
静かになったときは、どうかこのまま静かに逝かせてあげてほしいと
そう願いましたが、神様はそうはさせてくれませんでした。

何も悪いことをしたわけじゃない、ただ純粋に生きてきて、
どうして最期、みんなこんな思いをしなくちゃならないんだろうと
最初の頃はよくそう思いましたが、
でも今は、例外ほとんどなくみんなそういう最期を迎える姿を見て、
それはそれできっと何か意味があることなのかもしれないと
考えるようになりました。

状況や背景によるので私は安楽死についての是非はわかりません。
ただアティーヤの長く苦しい時間に付き添いながら、
もしその手段が自分の手元にあったとしても、
きっとそれは選ばないだろうと思いました。
もしかしたら他人から見たら残酷なようにも見えるかもしれませんが、
私のすべきことは、私の手で最期を決めることではなくて、
苦しんでるこの時間を一緒に苦しんで支えていくことなのかなと。
それでも最期は、どうか、こんなにがんばったのだから、
もう楽にしてあげて下さいと、声を出して願わずにいられませんでした。

その直後、すっと体の動きがとまり、
見開いた目はアティーヤの目の光はなくなっていて、
明るい月が映っていました。
しばらくして体の小さな震えと小さくなっていく心臓の音もとまりました。




自分の記録として少し。

病気になったその日、夕方のご飯をもっていったら
まだみんな休憩していて食べる気配がなかったので、
じゃぁまた後で来るから、と家に戻ろうと思ったのですが、
何がきっかけだったか、ふとやっぱり少しみんなと一緒に時間をすごそうかなと
くるっと向きをかえて、みんなのそばに座りました。

そのとき、ふとアティーヤを見たらなんだか様子が違う気がして、
気にして見ているとちょっと立ち上がったときの様子から明らかに病気で、
ショックもありましたが、まずはみんなと離さなくてはいけないかどうかを
判断しなくてはなりませんでした。

大概体調不良などを起こすと自分たちでみんなの輪から離れてひとりになるのですが、
みんなと一緒の場所で座っているアティーヤに、どうしよう、
どうやってアティーヤを向こうへ移動させようか、もしかして移動させない方が
いいんだろうかと悩んでいると、それを察したかのように、
すっと立ち上がって自分でほかの場所へ移動していきました。
おそらく、そのときが病気のなりはじめで、ひとりになりたかったタイミングだったと
思うのですが、なんだか迷いを読みとってくれたような気持ちになりました。

アティーヤと私の距離はサーメルと相方さま、ダマーニと私のような
距離にはなかったので、もしかしたら、そばにいられるのは嫌かもしれないと、
適度な距離を保って看ていましたが、かなりしんどくなって動くのが
大変になった昨日の夕方、さてどうしようかと迷いながら様子を見にいくと
アティーヤがいた場所に猫がいて、アティーヤがいない。
慌てて呼びながら探しにいくと、フラフラの少しパニックな歩き方で
慌てて呼ばれた方にやってきて、
震える足で場所を作って座ったアティーヤ。
少し離れたところに移動して見ていると、何か足をいっぱい気にしているので
なんだろうとそっと近づくと、ハエがとまっていました。

ハエを追い払うと、安心したように顔を地につけて体を休めたので
もうこれはそばにいてもいいということなのかもと、
隣に座ってハエを追い払い続けました。
間違って手が体に触れることもありましたが、
いやがって立ち上がることもなく、
いやだけれど疲れきって動けないんだろうかと、
そばにいていいものか迷いましたが、
ネコが来ると警戒したように顔を上げるので、
あぁ、ちゃんと私がそばにいる意味を理解しているんだな、
そばにいることを受け入れてくれたんだなと思い、
そのままそばにいることができました。

人間と交わることのない野生の姿が本来のガゼルは、
犬や猫たちと違って、触られたり一緒に寝たり、
そんなことをされることを好まないので、犬や猫たちよりも
実際の距離はあります。でも、リヤーンの介護の時もそうでしたが、
けっして、状況を理解していないわけでも、できないわけでもなく、
必要のないことだから犬や猫のようなコミュニケーションをしないだけで、
みんなちゃんとすべてわかっているんだなと、アティーヤにまた改めて
教えてもらいました。

サーメルやダマーニとは、その関係に迷いはありませんでしたが、
ほかの仔たちとはこれだけ一緒にいても、彼らはちゃんとわたしたちのことを
私たちが彼らを思うように特別な存在なんだろうかと
どこか自信が持てずにいた私ですが、
いままで費やしてきた一緒の時間は、わたしたちにとって
意味のあるものだったとアティーヤが安心させてくれました。


すみません、ダラダラと思いつくままで、とてもまとまらない文章ですが、
まだ寝不足の頭のアティーヤを地の中に埋めたことが実感として
湧いていない今うちなら、記録として冷静に書いておけるかなと思って。


男の子だったので独り立ちしたハディーヤの長男ナイーム、
1歳になる前に病気で去ってしまったマラークの長女アマール、
大けがは大変だったけれど、幸運に恵まれて我が家から
新しい場所へ出発したマラークの次女リヤーン、
そして、アティーヤ。
ダマーニの孫はみんな我が家からいなくなってしまいました。

大事に育てられた仔を守りきれなくて、
母ハディーヤには申し訳ない気持ちでいっぱいです。

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見送ったり、迎えたり、また見送ったり、
ガゼルだけじゃなく、これからもいっぱい向かい合っていかなくては
ならないけれど、みんなが教えてくれたことはこぼさずに
大事にしていかなくちゃなと思います。

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<追伸>
もうしばらくちょっと忙しい日が続くので、コメントのお返事等々
少々おまちくださいませ。

かえでさん、早速にご丁寧にありがとうございます!
近々準備してお送りします。その際はまたブログで
お知らせしますので〜。
by hanamomoact | 2014-04-14 19:01 | サーメル一家


UAEでの生活。家族はガゼル・犬・鳩・馬・猫・ラクダ・牛・山羊・・・+オットの相方さま。


by はなもも

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-イスタンブル発-トルコタイル通信



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