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思いやられます・・(ダマーニ談)。

誕生話番外編。

これはザーヘル生まれた次の日の出来事。

またそんなところ行っちゃって落ちるよ~
兄ちゃんアミールもやったけどさー
と見ていたら、
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母も心配になったようで
ブィブィ(ガゼルの呼ぶときの鳴き方)言いながら寄ってきました。
でも母の制止を振り切って・・、
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ぼくは自分の信じた道をすすむんだーっ
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もどってきなさーい
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ドボンっ
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ほら、言わんこっちゃない。


このあと、かぁちゃんは息子を乾かすのに
一苦労でした。
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by hanamomoact | 2007-11-28 23:08 | サーメル一家

ザーヘルが生まれたその日のお話:最終章。


まれにみるやる気と、
まれにみるネット環境のよさで、
張り切って更新です。




というわけで、
生まれてしばらくは傍にいて母子の姿にうっとりしながら、
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時にちょっとちょっかいだしちゃったりしながら
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新生児ザーヘルを
くまなく観察。

既にに下の歯が生えています。
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先のとがった爪は、
お腹にいたときに包んでいる膜を破ったりしないように
白いやわらかい爪キャップ(?)のようなものが
ついています。
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まーこれでひと段落ついたことだし、
カメラのメモリーもなくなってきたから
一度家に戻るか。と30分ほど留守にして戻ってみると、
ダマーニは同じところに座っていたのですがザーヘルがいません。

あんなにふらふらした頼りない足取りで
そう遠くにいけるはずないのに・・と思って
探すと、ちょっと離れたところにあるドアの影に
隠れて座っていました。
自分でここまで来たの?とちょっとびっくり。
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生後一ヶ月がちょうど過ぎる頃まで
まだ親と一緒に走って逃げられないため
ザーヘルはいつも家族遠く離れて影に隠れて寝ていました。
母が教えるのか、自分で知っているのかはわかりませんが
生まれたときには既にこうして自分の身を守る術を
身に付けていることに、お産そのものよりも
なんだか感動した私。


私がザーヘルに近づいたのを察したダマーニ
ザーヘルの傍によって、
「私が母なのよー」と言わんばかりにいっぱい体を舐め始めます。
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うひー。
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「えへへ、いいでしょ~」と、私をちらり。
いや、キミはおっぱいの場所間違えて私を襲ったのダヨ。
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既出ですが、私はこのうれしそうで
愛されちゃっていることを自慢しているような
そんな顔のザーヘルの写真がとても好き。
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と、ふらっとまたお産した場所に戻っていったダマーニ。

生まれたばかりのまさに穢れの知らない
潤んだ目は、ちょっとまばたきするだけで
涙が落ちます。
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そんなザーヘルに見とれながら
ふとダマーニが気になって覗いてみると、



ん!?
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なんと、そこには自分の体から出始めた
胎盤を食べているダマーニがいました。
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胎盤は、お母さんのお腹にくっついていて
そこから臍の緒が出て赤ちゃんとつながり、
栄養や酸素を送り出す大事な働きをしているのですが、
赤ちゃんが生まれてしまえば用無し。
後は自然にはがれ、体の外にでてきます。



重さは人間の場合、赤ちゃんの体重の6分の1、
つまり体重が平均的な3キロだとすると、胎盤は約500グラムくらい。
以前らくだの胎盤が出る瞬間をご紹介したことがありますが、
らくだの重さはよくわかりませんが、ものすごい大きな
胎盤でした。

ザーヘルは体重1キロ弱。
となると胎盤は150グラムくらいの小さいものだったと
思うのですが、その胎盤をずるずる、ずるずるっと
体の中から引き出して端からどんどん食べているのです。
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その様子はさながら肉食動物。
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でも歯はとうぜん草食動物仕様なので
こういうものを噛み切るのは難しいのか
ぶるんぶるん振り回して食べるので、
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なんだかほんとうにライオンがガゼルでも
食べているかのようでした。


食べ終わったらあっさりたちあがって、
舌なめずり。
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おいしいのか?



胎盤は、よく胎盤エキスとかなんとかいって、
化粧品にも使われているとのことなので、
もしや、これがダマーニの美しさの秘訣なんだろうか。


話には聞いたことがありましたが、
実際見たのはこれが初めて。
相方さまも初めてだったとか(写真ではありますが)。
途中にも書きましたが、こうして、
ダマーニはお産進行中から、自分でどんどん片付け、
お産をしたという形跡をほとんど残さずに
お産を終えました。


さてザーヘルですが、
生まれて数時間後には、兄ちゃんをびびらすほどに
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ーといっても、もともとびびりやの兄ちゃんではあるんですが、
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な、なんなのあれ?


動き回るようになり、
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自分の運動能力を超えた場所も果敢に挑戦。
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お、おがぁちゃんうごけないんだけど~。
母・・・・。
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生まれ出る時から話題たっぷり提供してくれたザーヘル。
このあとも、元気に出生1ヶ月を超えた今でも
サーメル一家みんなを巻き込んで、
我が家の天使は毎日笑いを運んできます。


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というわけで、長きにわたって書きました
ザーヘル誕生話はこれにて終了~。
by hanamomoact | 2007-11-28 22:54 | ザーヘルの誕生話

ザーヘルが生まれたその日のお話:その7。


長く続いたザーヘル誕生話も、
ようやく終盤です。




おっぱい探しに悪戦苦闘している間に、
立つコツも歩くコツも身に付けたザーへル。
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ま、でもまだこんなこともしちゃいましたが、
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1時間もたたないうちに、すっかりエイリアンから脱出、
ガゼルらしくなってきました。
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なんですが、おかあちゃんのおっぱいを探し当てた後も、
どういうわけか気になるらしく
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母が一生懸命体を舐めているにもかかわらず、
私の体に昇ってくる変わり者ザーヘル。
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なんとも至福の瞬間。
ダマーニ、ごめんよ~。
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ちょっとおもしろいので、指を出してみたら、
ぱくっと咥えたザーヘル。
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えへへ。
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なんだよ、おまえ、かわいいの~。
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うきききき。
こんなことされちゃったら、たまらんのです。
ダマーニ、ほんとごめん。うひひ。
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ま、そういうわけで、無事に生まれ、立つこともでき
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おっぱいも時にはちょっと場所を間違えちゃったりしながらも
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けっこうスムーズに探せるようになった、
ザーヘル生まれて1時間後、
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ようやく、どこからかアミールが戻ってきました。



!?
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?!?!
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!?!?!?
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「兄ちゃんアミール、ちょっと切ない人生試練」は
ザーヘル誕生話のあとに続きます。多分。

そして、ザーヘル誕生話は最終章へ。


続く。
by hanamomoact | 2007-11-28 13:39 | ザーヘルの誕生話

ザーヘルが生まれたその日のお話:その6。

今日はもうひとついけそうです。




おっぱいを捜しもとめて立って歩くはずが
なぜか私の体をよじ登ってきたザーヘル。

どうなることかとじっと見ていると、もぞもぞしながら
足の下にまわり、どうやらおっぱいを捜しているようす。
ちょっと違うと思うんだけど・・。
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ーと、ここにはおっぱいはないと早々に悟ったあと、
急に私の体を昇り始め、
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どんどん昇って、
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シャツの中に顔をつっこんできました。
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いや確かに、場所としてはあっているけどさー・・。
と、なぜかちょっと頬染める私。


シャツの中を覗いたあと、また下りていったので
「これはちがうな」と気がついたのかと
思いきや、
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またもや違う方向からえっほ、えっほと
昇ってきます。
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この勘違いがとてつもなくかわいいんだけど、
ダマーニの一生懸命ザーヘルを舐める姿に
なんだかちょっぴり罪悪感。
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昇ったものの、落ちてころんとひっくりかえるザーヘル。
おもしろくって、はいパチリ。
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でも、そんなことでへこたれません。
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あのさーちがうんだってばさー
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こっちなんだって。-と
押してみたのに、なぜか
「いや、こっちだ!」と強引なザーヘルさん。
いやんザーヘルさんたら。
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しばらくそんなことを繰り返しているうちに、
ようやくほんとの(?)おっぱいに気がつき、
飲むことができました。生まれて約45分後のことでした。
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お母ちゃんも一安心。
やれやれ。


続く。
by hanamomoact | 2007-11-27 18:49 | ザーヘルの誕生話

ザーヘルが生まれたその日のお話:その5。

のっているうちに、どんどんいきます。




体半分からとは言え、
この世に生まれるために自分の力で生まれ出て、
自分の力で臍の緒を切ったザーヘル。
次は生きていくために立ちあがり、
おっぱいを飲まなくてはなりません。
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時には母に励まされながら、
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時には間違って蹴られちゃったりすることも
あったりしながら
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おっと
いたいよ、かあちゃん。



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ごめんごめん。



その間に、母にいっぱい舐めてもらい
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体はどんどん乾いていきます。
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そうしているうち、ふんぎっーとようやく
なんとなく4つ足で起立。
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ふんばれ~
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母の応援にも気合が入ります。
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ほれ、もうひといき。
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もうちょっとよ。と、
ダマーニかあちゃん、愛いっぱいの応援。
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おかあちゃん、なんか疲れちゃったよ~と
大あくび。大物っぷり発揮です。
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母は根気強く子が自分で立つまで
少し後押ししながら待ち続けます。
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鼻の穴のこの大きさの差。
母は偉大なりね。
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そんなこんなで、ザーヘルがちょっと疲れて
休憩している間、ダマーニはふら~っとお産した場所へ戻り
地に残っていたザーヘルを包んでいた膜をきれいさっぱり
食べてしまいました。
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そんなダマーニに、なるほどね~と感心しながらみとれていると、
思いがけないことがおこりました。
ようやくなんとか歩けるようになったザーヘルが、
よろよろしながら私のところへと
向かってくるのです。
それを見て慌ててザーヘルに寄るダマーニ。
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どうやらなにか勘違いがあったようで、
ザーヘル、私にぐいぐい体を寄せて登ってきます。
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続く。
by hanamomoact | 2007-11-27 17:50 | ザーヘルの誕生話

ザーヘルが生まれたその日のお話:その4。

勢いに乗って続きです。





悪戦苦闘の末、
ふんがーっと力をふりしぼってひっぱり、
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こうして6ヶ月の間母子をつないでいた臍の緒が、
ようやくぷつんと切れました。
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切れたそのあとも
もがき続けて自分で立とうと
奮闘するザーヘル。
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でも体にまとわりついているザーヘルを包んでいた膜や
臍の緒が足に絡んでなかなかうまく立てません。
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なんかもうどこがどうなっているのやら・・。
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濡れてちょっと震えていたザーヘルも
太陽の光にどんどん乾いていき、
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この頃には随分毛の色も出てきました。
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ちょっと疲れちゃったので、
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ここらで一休みーと寝に入ったザーヘル。
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ーでも5分ほどすると、一休憩していたダマーニが立ち上がり
ザーヘルのところまでくると、体を舐めて起こします。
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ザーヘルの安心しきった顔。
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ザーヘル、ここで安心して休んでいる場合ではありません。
「立つ」という大仕事がまだあるのです。
そのために母は疲れた体を起こしてきたのです。
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さ、がんばろうね。
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立って転び、立って転び・・・と繰り返し
でもへこたれることなく、おっぱいを求めて
なんども挑戦です。
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こうしているうちに歩けるようになり、おっぱいを飲めるように
なるのですが、
サーメルに似て、なにかにつけて笑わせてくれる
ちょっとかわったザーヘルは、すんなりおっぱいまで
たどり着かず、ちょっと寄り道することになるのでした。



続く。
by hanamomoact | 2007-11-27 15:45 | ザーヘルの誕生話

ザーヘルが生まれたその日のお話:その3。

こんな生まれた頃の話をちんたらしている間にも
ザーヘルはすったかすったか育ってしまい、
サーメル一家もどんどん変化をきたしちゃってますので
どんどん話を進めます。





体半分まででるところまでは、ほぼ休みなくぐいぐい陣痛がきて
ザーヘルを押し出していたのに、そこでぱたっと
すっかり落ち着いてしまったダマーニ。

人間の場合、体の一番大きな部分頭が出てしまうと、
あとはするするっと母の骨盤の形にあわせて
赤ちゃんが回転しながら自然に体全部がでてきます。
でもガゼルの体の形を考えれば回転する必要もないので、
きっと最後は、ものすごい大きな陣痛がきて残った体全部を
押し出すんだろうと、その瞬間をまっていたのですが、
実は、そこからは母の仕事ではなく、
顔が出てまさに「生まれて初めて」肺で呼吸し、
「生まれて初めて」自分で頭を動かしてから
ものの10分も経たない赤ちゃん、ザーヘル自身の仕事でした。

たとえ生まれてすぐの赤ちゃんでも、
長いことそこに寝ているわけにはいかない草食動物。
自分で生み出る力をしっかり授かっているこの頼もしさ。




ぐっと体を丸めたザーヘル、
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ーと、体全体に力を入れて、もがくようにして自分の力で
外に出てきます。
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母は目をつぶって力を抜いたまま。
ザーヘルはなんとか体は出たものの、後ろ足がまだ出ません。
さてどうしたものか、ちょっと考え中。
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なんどかもがいてみたものの、お腹の中にいたときに
ザーヘルを包んでいた膜がまだ残っていてそれにひっかかり
なかなか足が出てきません。
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ちょっと疲れたな~。
母:ほら、あとちょっとだよ。



もごもごもがいて、あとほんの一息。
ここで母は「がんばれ」と息子にチュ。
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母の応援をうけて、やる気になった息子。
もがきながら向きをかえ、それと同時に
10月23日13時01分、ようやく体全てが外に。
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日の光を浴びて、「光り輝く」ザーヘルが生まれました。
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よくがんばったね。
遠慮がちに初タッチ。
その後ろでは、一仕事終えて母はちょっとだけ休憩中。



無事生まれたわが子を、うれしそうに振り返って確認する母ダマーニ。
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とりあえず体全てがでて「生まれた」ザーヘルですが、
まだ臍の緒はついたまま。
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人間であれば介助者か誰かが挟みで切断するのが常ですが
当然そういうわけにはいきません。
高いところから産み落とすようであれば、
ひっぱられて切れることもあるかもしれませんが、
寝転がって生んでいますのでそれもできません。
母が立って動いて切るわけでも、噛み切るわけでもなく、
先にも書きましたが、体半分出たところで
そこからは母の仕事ではなく、ザーヘルの仕事なのです。
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もごもごと這いながら
母から少しずつ遠ざかり
もがいて、
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ひっぱって、
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ちょっと休憩して、
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そんなことしている間に、日の光と砂にまみれて毛が姿を現し、
エイリアンがちょっとした動物になってきました。
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さて、もうひとふんばり。



続く。
by hanamomoact | 2007-11-26 22:21 | ザーヘルの誕生話

串刺し。

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by hanamomoact | 2007-11-26 00:08 | サーメル一家

ザーヘルが生まれたその日のお話:その2。

なんの前置きもなく、その1の続き。


じっと寝ているよりも歩いたほうがお産は進み易いのだと、
そんなこと誰からおそわるわけでも考えるわけでもなく、
体がちゃんと知っているのか、
ポロンと出た、ザーヘルの体のどこか一部が浮いた水風船をぶら下げたまま、
また陣痛の間を縫って歩きはじめたダマーニ。
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その10分弱後には次の陣痛が来たのか
またペタンと座り込みました。するとその衝撃で水風船がパツンと割れ、
水がバシャッと出ました。そこでようやく、いったいザーヘルの
どの部分が先に出てきたのかがわかりました。
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わかったのですが、それが足なのです。

その1に書いたように、どういうわけか冷静さを完全に失っていた私。
しかも動物のお産ははじめてとあって、
というよりも、かえって人間のお産だってしらなければ
ただじっと行く末を見守っているしかないと諦めたに違いないのに、
中途半端に二本足(人間)のお産と比較したりするので、足がでてきて
びっくりしたのです。

まさか逆子?

今更ながら、ものすごーく冷静に考えてみると、
四足動物に「逆子」っておかしいのか?と思うんですが、
まー要は、足からでてはいかんのではないのか?と
それしか思いつかなかったのです。

人間のお産は、逆子といっても、足が先に出てきてしまう逆子や
お尻が先に出てくる逆子などいろいろあるのですが、
お尻が先にでてきた逆子は、
途中でひっかかったりしないように、陣痛にあわせ
一気に、まさに「生み出す」という作業が必要になり、
そのときは必要に応じて引っ張り出すこともあります。

足がでてきた時点で、「逆子」という言葉で頭がいっぱいに
なっちゃった私。これは引っ張り出さないといけないんだろうか・・と
ますますドキドキしてきます。そのドキドキをどう処理したらいいのか
わからなくなった私は、
こりゃ、相方さまに聞くしかなかんべ!と
会議中であろう相方さまに電話をいれました。

会議中にもかかわらず、緊急事態であるにちがいないと、
電話に出てくれた相方さまに事情を報告すると
「放っておいて大丈夫」とあっさりしたお返事。

そのときは会議中の電話だったので詳しく説明できなかったそうですが、
ラクダもやっぱり足から生まれるそうなんです。
妹にも「お姉ちゃん、テレビで見た牛のお産も足からだったよ」と言われ、
なるほどー四足ってそういうもんなんだな~と知った次第。
このときは肉眼で見て足が前足なのか後ろ足なのか
よくわからなかったのですが、後でこうして写真をみると
向きから考えて前足で、さらによく見ると頭の先端らしきものも
一緒にでてきているのがわかります


さて、話は戻りますが、

水風船が割れ、ザーヘルの足がぺろ~んと出た状態でも、
陣痛の合間ーといってもこの頃にはそれも4分間ほどですがー、
ダマーニは歩き廻りました。
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途中、膜が破れたときに出たザーヘルを包んでいた水の匂いと
破れた膜の匂いをフガフガとかいでいる最中、
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次の陣痛がやってきたようで
その場に寝転がってまたいきむダマーニ。
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その陣痛をやり過ごすと、ダマーニは自分の目の前に落ちていた
破れた膜の一部をおもむろに食べ始めました。
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また後ほど出てきますが、こうしてダマーニはお産をした形跡を
ほとんど残さずにお産を終えることになります。


そして、また歩き・・
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ダマーニが5分の熟睡を経て、
ザーヘルがちょろっと見えはじめ、
アミールがどこかへ行ってしまった頃から20分ちょっとが
過ぎたころ、ダマーニは完全に座り込み、その後の強い陣痛で
ぐいぐいザーヘルが降りてきました。
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頭がかなり出てきてようやく
「なるほど~出ていたのは前足で、あのちょっと見えていたのは
頭だったのか!」とわかった私。
この前後はビデオを中心に撮っていたので、
写真はあまりないのですが、
頭が完全に出た直後はでろ~んと寝転がっていたザーヘルですが、
すぐに頭を振って顔を上げました。
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この瞬間の感激は今でも覚えています。
感激というか、ほっとしたというか。

このダマーニの余裕の表情。
残念ながらアミールのときはお産に立ち会うことはできませんでしたが、
アミールを生んだ初めての出産のときも、こんな余裕な表情だったんだろうか、
それとも、もっとちょっとびっくりしたような表情をしたんでしょうか。



こうして、6ヶ月の期間を経て
ようやく母子は対面しました。
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その直後には、私ともご対面。
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エイリアンだの。


人間の赤ちゃんは、生まれた瞬間「赤ちゃん」とはほど遠い、
ちょっと青い色をしていることがよくあり、
それはまだ酸素が十分に体に行き渡っていないため
皮膚がそんな色にみえるのですが、ガゼルは毛があるので皮膚は見えません。
ザーヘルがこんなに濃い黒に近い色なのは、びしょびしょに濡れた
毛がそんな色を出していたのだと思うのですが、
でも今サーメルがびしょびしょに濡れてもこんな色にはならないし、
ザーヘルもこのあとあっという間に乾いて「毛」の色になるんですが、
どうしてこんな色だったのか後で考えてもちょっと不思議です。


陣痛はなんだかすっかり落ち着いてしまい、
もう「とりあえず終わりました」という顔をしているダマーニ。
でも、まだ前足、頭、体の半分までしか出ていません。
きっとまたこの一休憩のあとに最後の陣痛がやってきて、
赤ん坊を一気に押し出すんだろうなと思い、
じっとその瞬間を待っていました。
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でもそうではありませんでした。

ザーヘルが「生まれきる」その瞬間は、
生き延びていくためには「逃げる」という手段しか
持ち合わせていないガゼルに与えられた能力なんだなと
そう思わずにいられない、人間とはまったく違った方法だったのです。

続く。
by hanamomoact | 2007-11-25 23:42 | ザーヘルの誕生話

やりました。


またやっちゃった一気更新。
全部で20記事くらいあるんじゃないかと思いますが、
一日に1記事くらいずつ読むと、
終わる頃にまた次の更新があるんじゃないかと・・。

大量一気更新は、いちいち遡らなくてはならないので
大変迷惑と思いつつ、なにせ更新できる日がかぎられているので、
どうぞお許しくださいませ。


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んだば、また!

by hanamomoact | 2007-11-15 19:40 | サーメル一家


UAEでの生活。家族はガゼル・犬・鳩・馬・猫・ラクダ・牛・山羊・・・+オットの相方さま。


by はなもも

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はなももの目線から


サーメル(一家)のひとりごと。


(ももの別館)
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毎回、うわ~と感激しながら読んでいます。
トルコ子育て生活


がっつり読み応えあります。
ドバイ日和
イスラマ日和
カフェ★イスラマバード


日本画家のお友達。
彼女の包み込まれるような絵がとても好きです。
竹林柚宇子website


ドイツの
溢れる美しさの写真、
深い思い、
ぜひ本館もご一読を。
黒い森の白いくまさん


やさしさと夢が
いっぱいつまった
お友達のイラストレーター
Ukacoさんのサイト


カタールに住むTakeC
さんの真剣に真摯に
生きる姿勢とそれを映す
魅力的な写真の数々
遊牧民的人生


理科の先生の、
好奇心探究心がたくさん
詰まってます。
Go! Joppari


世界中のどこにいても
どんな些細なことにも
感謝と感激、
幸せでいっぱい。
世界のあっちこっちで・暮らし中の小さな幸せ♪


お馬さんへの愛に笑ったり、ほろっときたり、勉強になったり。馬たちのイラストが愛しいほどにかわいい。
おがわじゅりの馬房



肩に力がはいってしんどい時は、ニュージーランドで馬に囲まれて生活する不二子さんのブログを訪ねたくなります。
ニュージーランド馬物語



だんなさまと二人、猫・犬・山羊の家族と伴に夢に向かって進む姿は、着実で、自然で、そして穏やかにエネルギッシュ。
山と海とつながっていくこころ



とにかくその目で確かめてみてください。お友達の動物彫刻家「はしもとみお」さんのサイト。ブログもあります。
はしもとみおホームページ



沢山の愛しい動物達とNYの山の中、絵本の中で生活しているみたいなNahokoさん。
まきばの詩ーFarm Nature Love-



たいへん美人さんの白ねこレイアさんと表情がなんともかわいい黒ねこルークくん。ふたりの性格がよーくわかる写真がとても好き。陰陽マークの完成が待ち通しい。
しろねこくろねこ



色も模様もとても魅力的なトルコの装飾タイル。それをトルコのイスタンブルで制作している日本の方がいたとは。素敵な作品の数々、タイルの知識、トルコの魅力、イロイロ満載です。
-イスタンブル発-トルコタイル通信



どの写真も「こんな風に撮れたらなぁ」って憧れです。
さぬき写真工房


手にとると、ただかわいいだけじゃない、丁寧に思いがいっぱいつめられていることがわかります。
needle work glimmer




≪動物園チーム(勝手に命名)≫

動物への深い深い愛が
ぎっしりつまってます。
動物園でお散歩


どの写真も動物の魅力
120%!
rio's story


牛はちょっとトラウマがあるけれど、馬はじめ、鳥、犬、動物・動物園が大好きなぱるさん。
Zoo~っと行こう♪

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