人気ブログランキング |

がりーば。

我が家にはガリーバという名前のらくだちんがいました。
らくだちんは、のほほーんとしていますが、基本的に臆病気質のらくだちんは
みんなそれほどフレンドリーではありません。

なんですが、このガリーバはとにかく人に触られるのが大好き。
まさに三度の飯よりも、なでてもらうことのほうが好き。

そんなガリーバなので、放牧されて砂漠をふらふらしていても、
サーメルとの散歩の途中にみかけると、遠くから「がり~ば~!」と呼べば
グループを置き去りにしてでも遠~くからのそのそのそのそと歩いてきて
「触って~」と近づいてきたものです。

数年前、私が日本にいる間の真夏、
風でどんどん高くなっていった砂丘の上を
たまたまそのとき集団の先頭を歩いていたガリーバは、
砂丘にとても近くなっていた電線に首をかけてしまい感電死してしまいました。

生死はこの世の常、らくだやひつじが病気や寿命でこの世を去っていくことは
日常にあります。では、その体はどうするのか。
ここではゴミ捨て場に置かれます。
大きならくだは、一番近いメイン道路まで持っていかれ
道路わきに置かれます。そうするとゴミ回収車が収拾していきます。

動物霊園とか、火葬場とかそういうものは存在しません。
でも死んでしまったらゴミ捨て場に行く存在だからといって
普段ひどくあつかわれるということもありません。
だから思うのです。死んだらゴミ捨て場、それでいいんじゃないかと。
私もできることなら体は砂漠のまん中辺りにころっと転がしておいてもらって
みんなの餌になったらありがたいと思うのですが、
まー見つけちゃった人には迷惑なので、そうはいかないんですが。

砂漠を歩いていて、時にらくだとか、羊とか、ガゼルとか、ここで
息絶えたんだな、という体の残骸に出会うと
人間ももっと純粋に、生まれたり、生きていったり、死んでいったり
できたらいいのにと思ってしまうのでした。
でも、はなやももの体をそのへんの山にぽいっとできたかというと
そうじゃない。このガリーバも、羊やらくだの遺骸はごみ収集車、という環境で
生まれ育った相方さまですが、どうしても道路に放置することができなかったとかで、
一人を助っ人に、真夏の50度近い砂漠で適当な場所まで人力で
ガリーバの体を運び、大きな穴を掘って埋めました。
サーメルにそういう日がきたとき、ゴミ捨て場に運ぶことはできません。
矛盾していて複雑なんだよなー、人間て。




おにょ。がりーば発見♪
e0066474_10334538.jpg


サーメル、こっちに来てごらん
e0066474_10473772.jpg


どもども・・
e0066474_10342857.jpg


ちゅっ♪
e0066474_1035468.jpg
(私の影写りまくりが悲しい。)

飽きてさっさと遠ざかるサーメルを見送るがりーば。
e0066474_10361061.jpg



この日の散歩道。
e0066474_10363470.jpg
e0066474_10364065.jpg

いやっほーい。
e0066474_10364881.jpg

by hanamomoact | 2007-05-09 10:50 | サーメル・ダマーニ/はなもも | Comments(6)
Commented by mim at 2007-05-09 22:34 x
なかなか奥が深いです。
私の乏しい知識からいくと、イスラムではお墓はかなり簡素なんですよね。
いまだに読み終わらない「千一夜物語」でも、死後の世界とか、生まれ変わってどうこうという概念がまったく出てこないなーと思うので(死後tの世界を語るのは許されないことみたいなくだりもありました)、仏教やキリスト教の考えとは違うんだーと。
でも、それだからこそ、生きてるあいだをより尊重するのかもと思います。
Commented by suusuu at 2007-05-10 00:16 x
この絵本のような写真送り、かわいい♪

「死」って私達にはどうしようも出来ないじゃないですか。
どうしようも出来ないことが、なんで今?なんでその時なの?って、
どうしていいか分からないときがあります。。。
自分の中でうまく消化できないんですよね。。。

すみません。変なコメント書いちゃいました。
Commented by hanamomoact at 2007-05-10 08:43
mimさん、お墓も簡素だけど、送り出す儀式も簡素よ。
できるだけ早く埋葬するのね。お通夜もないのね。
それでいいんだよなぁって思う。
お墓は実際にみたことはまだないんだけど、
そういう形式でお墓を作る機会があって、まず掘るでしょ、
で、ある程度掘ったらそこから横穴に掘るのね。
その掘った横穴に体を置くのね。そうすると上から砂とか
かけても体にはばさばさかからないから。

私も勉強不足なんだけど、俗に言う「あの世」はあって、
「この世」でかかわったすべてのものが(動物も含んで)
「この世」での行いがよかったかどうか審判するんだそうです。
「お・おまいら~(怒)」としつこく家に入ってくるありんこどもを
怒りにまかせてぷちっとつぶしたこと数知れず、
ありんこに囲まれて「地獄」「地獄」といわれそうです・・(笑)。
Commented by hanamomoact at 2007-05-10 08:47
suusuuさん、どもども~。
「死」にたいしての受け入れ、イスラムだととても静かだなぁという印象です。「奇跡の生還」とか「あのときこうしていればこの人は死ななかったのに」とかそういう観念があまりなくって、たとえどうしようとも、それはその人の神様から与えられた「時」だったという考え。そう考えると、すこしすくわれる気持ちになるんですよね~。

ぜんぜん変なコメントじゃないです。ありがとうございます。
またよろしくー。
Commented by ターメイヤ at 2007-05-13 14:30 x
横から入れてくださいまし。
確かに、お墓は簡素ですよね。
去年、シェイク・マクトウーンさんの埋葬式をテレビ中継で見ました。
目からウロコでした。
さぞかし、豪華な副葬品と・・・・・と古代エジプトを想像していたのですが、まったく違いました。
モスクではすべての人が平等でだれの隣でお祈りしてもいいとききましたが、死後も人間は平等なのですね。
穴掘って、埋めて、砂を一山一山いろんな人がかけていく・・・・・・
その周りでシェイクたちがおいおい泣いていました。
日本の仏教のお葬式よりずっといいと思いました。(日本のお葬式で葬儀やお墓や戒名にお金をかけるのは、残された人たちの自己満足を満たすものであって、故人のためのものではない、と住職である父が言っておりました。)
参列者も同じ服装ですし。喪服のグレードを気にしなければいけない日本のお葬式って何なんでしょ!
ひとそれそれでしょうが、私は屋久島のような所の緑の苔の中に帰っていきたいなあって思います。(でも、自然分解されるまでの段階が環境汚染になりそうですが・・・・)
変な話題にそれました~。
Commented by hanamomoact at 2007-05-13 19:37
ターメイヤさん、そういえばご実家お寺なんですよね~ってなんでそんなこと知ってたんだろう私。死んじゃった人や動物はみんなどうして欲しいって基本的には言えないので、その後のことはやっぱり残された人がどれだけ満足するかってことに頼るしかないんですよね。それはそこそれぞれに、生きていたというか属していた社会とかしがらみとかそういうものもいっぱい含めて。戒名とかお墓とか、残された人とか送り出した人が、「これでよかった」と思えたらそれはそれでとても意味があるように思いますが、問題は自分の利のために、そういう気持ちにつけこむ人がいるってことなんですよね~。

ターメイヤさんは屋久島ですか。ちなみに私の父は、遺灰をまく場所2箇所希望をだしているんですが、そのうちの一つが「富士山の頂上のお鉢の中」。だれが登頂して撒くのか、それが問題です(笑)。


UAEでの生活。家族はガゼル・犬・鳩・馬・猫・ラクダ・牛・山羊・・・+オットの相方さま。


by はなもも

プロフィールを見る
更新通知を受け取る

以前の記事

2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2015年 10月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2005年 10月
2005年 09月

本館など。

はなももの目線から


サーメル(一家)のひとりごと。


(ももの別館)
****************

毎回、うわ~と感激しながら読んでいます。
トルコ子育て生活


がっつり読み応えあります。
ドバイ日和
イスラマ日和
カフェ★イスラマバード


日本画家のお友達。
彼女の包み込まれるような絵がとても好きです。
竹林柚宇子website


ドイツの
溢れる美しさの写真、
深い思い、
ぜひ本館もご一読を。
黒い森の白いくまさん


やさしさと夢が
いっぱいつまった
お友達のイラストレーター
Ukacoさんのサイト


カタールに住むTakeC
さんの真剣に真摯に
生きる姿勢とそれを映す
魅力的な写真の数々
遊牧民的人生


理科の先生の、
好奇心探究心がたくさん
詰まってます。
Go! Joppari


世界中のどこにいても
どんな些細なことにも
感謝と感激、
幸せでいっぱい。
世界のあっちこっちで・暮らし中の小さな幸せ♪


お馬さんへの愛に笑ったり、ほろっときたり、勉強になったり。馬たちのイラストが愛しいほどにかわいい。
おがわじゅりの馬房



肩に力がはいってしんどい時は、ニュージーランドで馬に囲まれて生活する不二子さんのブログを訪ねたくなります。
ニュージーランド馬物語



だんなさまと二人、猫・犬・山羊の家族と伴に夢に向かって進む姿は、着実で、自然で、そして穏やかにエネルギッシュ。
山と海とつながっていくこころ



とにかくその目で確かめてみてください。お友達の動物彫刻家「はしもとみお」さんのサイト。ブログもあります。
はしもとみおホームページ



沢山の愛しい動物達とNYの山の中、絵本の中で生活しているみたいなNahokoさん。
まきばの詩ーFarm Nature Love-



たいへん美人さんの白ねこレイアさんと表情がなんともかわいい黒ねこルークくん。ふたりの性格がよーくわかる写真がとても好き。陰陽マークの完成が待ち通しい。
しろねこくろねこ



色も模様もとても魅力的なトルコの装飾タイル。それをトルコのイスタンブルで制作している日本の方がいたとは。素敵な作品の数々、タイルの知識、トルコの魅力、イロイロ満載です。
-イスタンブル発-トルコタイル通信



どの写真も「こんな風に撮れたらなぁ」って憧れです。
さぬき写真工房


手にとると、ただかわいいだけじゃない、丁寧に思いがいっぱいつめられていることがわかります。
needle work glimmer




≪動物園チーム(勝手に命名)≫

動物への深い深い愛が
ぎっしりつまってます。
動物園でお散歩


どの写真も動物の魅力
120%!
rio's story


牛はちょっとトラウマがあるけれど、馬はじめ、鳥、犬、動物・動物園が大好きなぱるさん。
Zoo~っと行こう♪

その他のジャンル

ブログパーツ